前の記事で無料だったモデルを選んだのに、同じ名前が見つからない。APIにモデルIDを入れても、404や429で止まってしまう。
OpenRouterを使い始めると、この違いで迷いやすくなります。AIブログ実験室でも、8月には無料で実行できたモデルIDが、2026年10月23日に取得した公開一覧には見つかりませんでした。
10月23日22時00分(JST)の再確認では、公開一覧は468件、末尾が「:free」のIDは17件でした。過去の3つのIDは今回も一致せず、openrouter/freeは掲載され、入力・出力の価格欄は0でした。今回行ったのは認証なしの一覧取得だけで、生成リクエストは送っていません。
同じ方法で調べた10月4日は466件・17 ID、10月11日は458件・15 IDでした。これはカタログ掲載数の比較で、生成できるモデル数や回答品質の変化を測った数字ではありません。以下では、8月の実行記録と10月4日の詳しい照合表も残しています。
この記事では、その再確認結果をもとに、モデルID、無料配信、回数制限を分けて調べる順番をまとめます。登録やAPIキーの作成がまだの方は、先にOpenRouterの始め方を読むと進めやすいです。
結論は、過去の「無料で動いた」を現在の利用条件として使わないことです。いまの一覧とモデル詳細を確認し、エラーが出たら本文を読んでから次の行動を決めます。動かすためだけに、無料IDから有料IDへ切り替える必要はありません。
この記事でわかること
- 8月に試した3つのモデルIDを10月4日に調べた結果
:free付きのモデルとopenrouter/freeの違い- 404と429で確認する場所の違い
- APIキーも生成料金も使わずにできる一覧確認
8月に動いたモデルIDを10月4日に調べ直した
2026年10月4日11時35分ごろ、OpenRouterの公開Models APIからモデル一覧を取得しました。認証不要の読み取りで、APIキーやクレジットは使っていません。
一覧には466件のモデルIDがあり、末尾が:freeのIDは17件でした。この17件は、こちらで「IDの末尾が一致するもの」を数えた値です。無料提供されるすべてのモデルや、無料ルーターの候補数を数えたわけではありません。
過去の実測で使ったIDと照合すると、次の結果になりました。
| 調べたモデルID | 過去の記録 | 10月4日の公開一覧 |
|---|---|---|
minimax/minimax-m3:free | 8月25日に無料で生成成功 | 一致するIDなし |
minimax/minimax-m2.7:free | 8月25日に無料で生成成功 | 一致するIDなし |
stealth/ox-alpha | 8月22日にcost 0ドルで生成成功 | 一致するIDなし |
openrouter/free | 開始ガイドで接続先として紹介 | IDあり。入力・出力の価格欄は0 |
M3とM2.7は、:freeのない有料版のIDが一覧にありました。ただし、有料版への生成リクエストは送っていません。
ここで分かったのは、「今回取得した公開一覧では、過去に使った3つのIDが見つからなかった」ということまでです。恒久的な廃止や、すべての利用者に対する提供終了を確認したわけではありません。キャンペーン終了が原因だとも、今回の確認だけでは決められません。
また、一覧に残っていたopenrouter/freeも、この日に生成を試してはいません。モデルが一覧にあることと、こちらのアカウントから実際に応答が返ることは別の確認です。
無料モデルのIDと無料ルーターは別のもの
特定の無料モデルを使う場合は、そのモデルに用意された:free付きIDを指定します。すべての有料モデルに:freeを付ければ無料になる、という仕組みではありません。
一方、openrouter/freeは特定モデルの名前ではなく、利用可能な無料モデルへ振り分ける入口です。公式説明では、画像入力やツール呼び出しなど、リクエストに必要な機能に応じて候補を絞り、その中からモデルを選ぶとされています。Free Models Routerの公式説明
そのため、同じ課題でモデルの品質や速度を比較したいときは、実際に返ったモデル名を記録する必要があります。モデルを固定できないまま結果を比べると、何が変わったのか追いにくくなります。
AIブログ実験室では、接続できるかを確かめる作業と、特定モデルの生成物を評価する作業を分けています。最初は無料ルーター、比較するときは現在の一覧で確認できた個別ID、という使い分けです。
以前のM3では無料表示があっても404になった
8月25日のMiniMax M3実測では、モデルページにFreeと表示されていたのに、初回のAPIリクエストは404でした。エラー本文には、無料版を利用できず、有料版のIDを使う案内が含まれていました。
その時点では有料版を実行せず、同日午後に再確認しました。無料のGMICloudエンドポイントが現れた後、同じ無料IDで生成が成功しています。詳しい時系列と生成物の操作結果は、MiniMax M3無料版の実測記事に残しています。
この経験から、無料表示、配信元の状態、実際のAPI応答を一つの事実として扱わないようにしました。ページにFreeと書いてあるだけでは、その瞬間に自分のリクエストが通るかまでは分かりません。
ただし、8月の一時的な404と、10月4日の一覧照合は別の出来事です。今回の一覧から見つからなかった原因が、当時と同じとは限りません。
404と429では次に見る場所が違う
エラーの番号だけを見て、モデルやAPIキーを次々に変えると、原因が分からなくなります。まずは番号に加えて、エラー本文のmessageを確認します。
| 起きたこと | 先に確認すること | このブログでの対応 |
|---|---|---|
| 404やモデルを利用できない案内 | IDの綴り、現在の一覧、無料版の提供状況 | 有料IDへ切り替える前に、無料の候補を調べ直す |
| 429 | 無料枠の上限か、提供元の混雑か。待ち時間の案内があるか | 連続で再送せず、案内された時間を置く |
| HTTP 200なのに回答がない | レスポンス内のerror、回答本文、終了理由 | HTTP番号だけで成功と記録しない |
OpenRouter公式では、429はサービス側の制限でも、応答するプロバイダー側の制限でも発生しうると説明されています。Retry-Afterがあれば、その待ち時間を尊重します。無料枠の残りや上限は利用時点のLimitsで確認してください。
また、応答処理が始まった後の失敗は、HTTP 200のまま本文にエラーが入る場合があります。回答が空なのに「接続成功」と記録しないため、本文も確認するのが大切です。Errors and Debuggingの公式説明
この表は、エラー原因を自動で断定するものではありません。たとえば404なら、誤字と無料配信の終了では対応が変わります。今回のような公開一覧の照合は、最初の切り分けに使います。
APIキーを使わずにモデル一覧を照合する
公開一覧を確認するだけなら、生成リクエストは不要です。ブラウザでModels画面を開き、無料表示と正確なモデルIDを確認できます。APIのIDと照合したい場合は、次のPythonコードでも調べられます。
import json
import urllib.request
with urllib.request.urlopen("https://openrouter.ai/api/v1/models", timeout=30) as response:
payload = json.load(response)
models = payload.get("data")
if not isinstance(models, list) or not models:
raise ValueError("モデル一覧を確認できませんでした")
if any(not isinstance(m, dict) or not isinstance(m.get("id"), str) or not m["id"] for m in models):
raise ValueError("モデルIDの形式を確認できませんでした")
ids = [m["id"] for m in models]
if len(ids) != len(set(ids)):
raise ValueError("モデルIDが重複しています")
print("取得件数:", len(ids))
print(":free付きID:", sum(mid.endswith(":free") for mid in ids))
for target in ("minimax/minimax-m3:free", "minimax/minimax-m2.7:free", "stealth/ox-alpha", "openrouter/free"):
print(target, "一覧にあり" if target in ids else "一覧で見つからず")
このコードは公開一覧へのGETだけを行い、認証ヘッダーや生成用のエンドポイントを使いません。無料の生成回数、応答速度、回答品質を測るコードではない点に注意してください。
取得に失敗した場合は、その失敗を先に解決します。空のデータを「無料モデルは0件だった」という正常な結果に置き換えないため、一覧が空なら停止する形にしています。
無料だけで試したいときの確認順
最初に、利用したいモデルのIDと確認日をメモします。過去の記事に書かれた名前をそのまま使わず、現在のModels画面で一致するものがあるかを見ます。
次に、モデル詳細で無料表示と配信元を確認します。個別の無料IDが見つからなければ、利用可能な別の無料モデルやopenrouter/freeを候補にします。有料版を選ぶのは、費用を払って比較する目的を決めた後で十分です。
最後に、短い接続確認をする場合も、その日の上限やエラー本文を記録します。接続が成功した後で、品質や速度の比較へ進みます。記事の下書き、顧客情報、APIキーなどをテスト文へ入れる必要はありません。
まとめ
8月に無料で動いたMiniMax M3、M2.7、Ox Alphaの3つのIDは、10月4日・11日・23日に取得した公開一覧では見つかりませんでした。10月23日の一覧にはopenrouter/freeがあり、入力・出力の価格欄は0でしたが、今回の作業では生成まで試していません。
この違いをそのまま記録することが、古い記事を読んで試す人には役立つと考えています。過去の成功を消す必要はなく、いつ、どのIDで、何まで確認したのかを分ければ、次に調べる場所が見えます。
次にやること
Models画面と公開一覧で、使いたいIDを照合します。
提供状況と回数制限を混ぜず、確認日も記録します。
接続確認と比較実験を分け、有料版へ切り替える前に費用を判断します。
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この記事は、8月の実行記録と、2026年10月4日・11日・23日の公開カタログ照合を分けて記録しています。提供状態、料金、制限は変わるため、利用時点の公式情報で再確認してください。この記事にはアフィリエイトリンクを含みません。
